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メンタルトレーニング(2)

(2)メンタルトレーニングの根本はプラス思考にあり

潜在脳力発揮のカギは未使用遺伝子のスイッチ

金メダリストもノーベル賞受賞者も、そうでない大勢の人々も、
遺伝子の並び方は99・9%同じです。
違いはわずか0・1%です。
我々の身体の中にある遺伝子は体重1キログラムあたり1兆個あると言われています。
けれどその中で実際に使われているのは、たかだか10%.15%で、残りの90.85%は、スイッチがOFFのまま。
人より秀でた人と、そうでない人との違いは、このONになった遺伝子の質と量なのです。

筑波大学の村上一雄先生は「思いを込めることで、使われていない良い遺伝子のスイッチもONにできる」という理論を説かれています。

心掛けや気の持ち方、ワクワクすることを追求し、得意なことをやり通すことによって、良い遺伝子のスイッチがONになるというのです。

 

「ダメだ」と思えばマイナスへ「できる」と思えばプラスへ

日本では、学校でも社会に出てからも、常日頃から「そんなことじゃダメだ」とか「早くしなきゃダメだ」と、否定の言葉で人を指導しがちです。
そのため、時には劣等感にさいなまされることもあるでしょう。

しかし、人間は観念にとらわれているので「ダメだ」「できない」と思えば思うほど、遺伝子にマイナスの影響を与え、ダメな方のスイッチが入ってしまいます。

しかし、考えてみてください。35.37億年以上前、生命の根源がこの地球に誕生して以来、細胞分裂を繰り返し、強いものが生き残るといった進化の過程を経て、人間の祖先が出来上がったのです。
だから我々は、無条件に素晴らしい存在なのです。

また、自分の両親、更に両親の両親……とさかのぼると、わずか二十代で百五万人ほどのご先祖様を数えます。
その中のたった一人が欠けただけでも、今のあなたは存在しなかった。
つまり、今ここに生きる一人ひとりの身体の中には、進化の過程で選ばれた良いものがいっぱい詰まっているのです。
「ダメだ」と考える前に、その良いものをいかに引きずり出すべきかを、考えるべきではないでしょうか。